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どうする家康 第24回 感想 はかるは築山

現世のようなSNSがあればあるいは理想郷はつくれたか。

 

瀬名のシナリオを達成するための難易度はかなり高い。誰一人裏切らないことが前提のため無理ゲー必死。最初からほころびがあり結局この計画は決壊する。この彼女の志は家康に引き継がれるという流れになるのだろう。

 

その後の歴史を知っている我らから見れば20年後に夫がそれを成すわけだが、その時の瀬名の気持ちになってみれば戦いの世は永遠に思えていただろう。まさに今のウクライナのよう。民は疲弊し血が流れるだけ。息子は戦に駆り出され、夫は破壊者の言いなり。彼女が平和のための謀を考えなかったかと言われれば必然のようにすら思えてくる。

 

理想と言われても命を懸けて戦国の常識を覆そうとした人。彼女が男だったらまた違うアプローチが出来たのかもしれない。いや女だったから気づけたのか。21世紀になり20年以上過ぎた今でも世界では戦争はなくならない。そして誰も止められない。世界中の人がSNSで発信可能な世の中になっても、言論で武力は止められていない。ペンは剣よりも強いはずではなかったか。

 

梅雪とともに千代も徳川に来そうなのでVS武田編までのキャラかと思われたが味方になれば息が長そう。ただし服部軍との確執はあるのでちょっと面倒くさそうではある。それでも家康以上に瀬名の意志を継いでいるのは彼女だと言えるので、瀬名の代わりに太平の世を見られるといいなと思う。