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長野県中野市たてこもり事件から

亡くなった二人とは面識がなかったというニュースがアップされた。

 

悲劇で片付けて済ましていいことではない。偶然の事件ではないと考えないといけないし、これは当事者だけの問題ではなくこれから身近に起こり得る頻度が上がるかもしれない出来事だということを記したい。

 

まず全く話は違うのだけどホリエモンがYouTubeに上げるの早くないか?あまり気に留めてなかったけどネットニュースの脇に関連ニュースで表示されていたので見てみた。たてこもりについても先日のオリラジ中田の松本への提言についても、車の中でいかにも急いでアップしました感ありありの薄い意見でがっかりした。そりゃ新鮮なほど再生回数は多くなると思うけどホリエモンほどの立ち位置の人がセコセコしている感じがサムかった。中田の提言についてのお笑いの面白さの話では分からない面白さへの不寛容さが見て取れた。この話題でわざわざ笑ったことないとか言う必要ある?それはまだいいとしてたてこもりの方の動画が問題だった。

 

田舎の長男の件。今回の事件はそこに要因の中心を持ってくると危ないと思う。ホリエモンも該当者全員がとは言ってないけど、田舎の長男のほとんどが鬱積した人生を送っているわけではないから。ましてや今回の事件の当事者はそれが理由ではないと思われる。田舎特有の集まりには出ていたこともあったらしい。精神を病み、引きこもりがちになってしまった原因はむしろ外へ出ていたときにあったようだ。

 

現代の田舎の長男は時代が変わり意外と楽をしているケースが多いと思う。ホリエモンのように皆が皆上昇志向の持ち主ではない。物理的に家を継げる長男の方がその他の兄弟や女性よりもむしろアドバンテージがある。昔のように景気が良いときは面倒な親戚づきあいの中心になる長男よりも次男の方が良かっただろう。いまだに結婚相手の話になると長男はさけられがちだが、土地建物付きは不景気の今は価値も異なる。コロナの影響も追い風に無駄な付き合いも昔に比べればかなり楽になった。

 

田舎の長男だから病みやすいわけではないと思う。一致する事例もあるかと思うが、自分を批難していると他人に感じてしまう思考はもっと根本的な環境のせいが大きいと思う。そういう思考にならない性格・考えの持ち主になれれば良いが、例えば学校や社会で理不尽な目に逢ってしまいどうしようもなくなってしまったときに、自分が病んでいると認められる環境であるかどうか。助けを求めることのハードルが低い環境であるかが重要ではないだろうか。

 

核家族化が進む現代では役割分担が出来ない。子供が助けを求めるときに両親がせせこましい心に余裕のない状態だったとしても祖父母がいた。どうでもいい話が出来る家族こそ緊急事態にも対応が出来る。将来のことや結婚のことなど大切な話も必要かもしれない。でもいざという時に助けを求められるのは普段から馬鹿話が出来る相手だと思う。

 

断じて今回の事件は許されることではない。だだこの日本中に同じような環境の人たちがたくさんいると思う。おそらく昔に比べたら大きな割合で。彼ら彼女らは自力では治せないしそれを認めないだろう。でも近くになんでも話せる人がいたら苦しみの片鱗を冗談まじりに吐露してくれるかもしれない。改善の糸口が見つかるきっかけになるかもしれない。

 

ちょっと違うかもしれないけれど、人と接するときのヒントになるようなツイートを見つけた。助けることにも性格を変えることにも通ずることかもしれない。