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失敗を繰り返す少子化対策に未来はあるか

キャッチフレーズを付けたことは悪くはない。異次元の失敗をしなければ。

 

結局今回も具体策は見えて来ず、漠然と決まっていることといえば児童手当の拡充や育休支援など既に子育てをしている世代に向けたことばかり。時の政権なのか自民党なのか国民自身なのか戦犯は誰とは言わないが、このままではおそらく何の効果もないまま大規模な移民政策に走らなければ国が成り立たなくなってしまうだろう。

 

未来は自分には無関係と思っている老人や政治家の中にも気づいている人の割合は大きくなってきていると思われる。失敗の要因について。少子化対策とは今生きている国民への施策ではなく今を生きていない人たちへの投資。極論をいえば介護支援も障碍者支援もはたまた子育て支援すら今を生きる自分たちのためでしかない。この予算と同列もしくは最重要として取り組まなければならなかったのは未婚者支援と出産支援だったのである。我々自身が未来の絶望より今の苦しみを優先させた結果なのだ。

 

そんな馬鹿なと思っている人間たちが今の状況を作り上げた。バブル崩壊や氷河期世代と名付けだけ上手い日本人は未来のシナリオを誰も見ていなかった。

 

批判を承知で書くが未婚者支援や出産支援せずに子育て支援や女性活躍支援をしたって出生率は上がらない。今を生きる人間にうけのいい政策ばかりの政治家やそれに投票した国民が、18年間投票権のないまだ生まれていない未来の人間のことを無視し続けてきた結果である。自分たちの生活環境ばかりを優先し未来のことなど考えていなかった。少子高齢社会になり働き手が激減し、財源はどんどん少なくなる中で今を生きる我々がすべきこととはなんだろう。未来に日本で生きる子供たちにしてやれることはなんだろうか。

 

個人的にアニメを多く見てきたわけではないので、そういう設定のものが多いのかは知らない。「機動戦士ガンダム00」数あるガンダム作品の中でも唯一かどうかは分からないが西暦のまま300年が過ぎた未来のストーリーである。なぜ今この話なのかというと、おそらく移民政策をとったひとつの日本の姿を描いているから。主人公は中東出身ながらコードネームに漢字が入る。周りの人たちも和名と洋名の混合が見られる。WBCで活躍したヌートバーのようなハーフで和名もあるような人たちが当たり前にいる世界観。むしろ世界平和やグローバル視点での人口問題を考えれば、武力は大国に依存した経済特区の未来もありなのかなと思う。というか着実に近づいていってる。

 

まだ移民政策に頼らず独立国家としての日本を望んでいるなら、異次元の少子化対策とは既に我々が我が身を犠牲に出来るかどうかの瀬戸際にあると思う。聞こえのいい子育てしやすい街づくりを連呼する選挙カーの目的は所詮票集め。若者の流出を抑えるための田舎同士の子供の取り合いに過ぎない。真の子育て支援とは子育てする親をつくること。聞こえは悪いが畑のない場所に種をまき水をやっている状況なことにいい加減気づけよ。児童手当や育児休暇なんて、これから結婚したり子供を産んだりする人の未来の障害に比べたら焼け石に水。「よし将来児童手当があるから結婚して子供を産もう」なんてなるわけねーだろ!(アレルヤ口調)

 

本当にまだ間に合う、少子化対策が必要と思うのならまず未婚率を下げろ。婚外子もOKなんて日本人の価値観を今さらひっくり返す時間はもうない。日本の対策の一番の近道は結婚させること。さらなる暴論を吐けば独身はダサいと思わせろ。結婚する人が周りに増えれば自然とそうなる。昔の人間の未婚者が少なかったのは高度経済成長期とお節介ババアどもの力だ!うるさい身内やお見合い写真が当たり前の昭和初期の世界をこの令和に復活させるのだ。後期高齢者も無能な団塊世代もなんも出来なかった氷河期世代も今こそ力を合わせお節介な老害と化すのだ!個人主義とかプライバシーとか尊重してるうちに日本が沈むぞ。コレ切り取り禁止w

 

暴言はこれくらいにして、令和をそのまま昭和にしたって本当に世代間の軋轢を生むだけなので具体案を述べたい。昔のように嫌々お見合いを強制したり、お金もないのに結婚したってむしろ離婚率を上げて少子化の手助けをするようなもの。今を生きる全世代が税金を節約し投入すべきは何か。結婚して子供を産む気持ちにさせる施策。そして既婚無子率、生涯無士子率を下げる真の異次元対策とは何なのか。

 

まず昭和化すべきは高度成長期のような将来に対する不安の少ない社会。戦後からバブルまでは一億総中流社会。「どうにかなる」という雰囲気こそが結婚や出産のハードルを下げる最大要因。バブル崩壊、リーマン、コロナと中流人口を減らす要因はいくつもあったが派遣法改正で非正規労働者の割合が増えたことが、どんな対策をも凌駕してしまった理由だと考える。極端に言えば元金もないのに援助をぶらさげられても誰も動かないということ。児童手当が充実しても元来の手当の少ない独身者には響かない。

 

個人的には今後出生率を下げるもう一波が既に来ていると思っている。上記要因で第一次ベビーブームに生まれ財産も蓄えられた団塊の世代。おかげで第二次ベビーブームも作れたわけだが、その子供たちはバブル崩壊のあおりを受け氷河期世代と名付けられる。その世代で社会の荒波を避けて運良く結婚が出来た人たち然り、8050問題で渦中の人たち然り、少しづつ団塊の世代の貯えを減らしてきている。「どうにかなる」の感覚はバックの親の資産で賄えられていた人たちも多かったはずだ。それがコロナによってそんな保険を失った世帯が増え結婚の見えない足かせになっていることも否めない。

 

独身者の将来の不安をなくし、現在の財源を極力減らさずやれる施策とは何か。それは結婚年金しかない。例えば今後結婚する人の年金支給額を5%アップ、子供が生まれるにつき+1%。将来の補てんは今までことごとく少子化を実質放置してきた25才以上の全世代の年金支給日を81才からにして、出生率2人を超えたら元に戻す。達成率を地域ごとに分けて細分化すれば人口の少ない田舎ほど有利になり、厄介なジジババたちが現れ始める。老害が日本を救う大逆転施策はどうだろう(爆)

 

馬鹿なことを言うとるなと思うかもしれないが、冗談抜きでこれくらい結婚した場合のお得感を与えなければ未来を担う子供たちも、そしてその親たちも減り続ける道しかない。

 

未来のことなど知ったことではない老人たち。見当違いの少子化対策を掲げる政治家たち。そしてなにより今まさに地方選挙真っただ中に子育て支援で票を求める候補者とそれに投票する国民たちの自己満足で日本は滅亡に向かっている。

 

自分たちを犠牲にしてでも未来の子供たちのために動かないと、将来まとめて日本消滅誘導世代と海外で呼ばれるよ。