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どうする家康 第12回 感想 しぶとい氏真

今川氏真。戦国の物語ではいつも小物扱いされる人物。確かに今川家は彼によって大名からは陥落し、徳川家とは主従が入れ替わることになる。敗れた当主は殺されるか島流しがほとんどの時代にプライドを捨て非常に珍しい人生のルートを辿る。

 

前回と同様に回想シーンを多用し氏真の本性を描いていく。実際のところ何故彼は数奇な人生になったのかは敗者ゆえに資料も少ない。逆に言えばシナリオの自由度は高い。正直なところ彼の残されたエピソードで記憶にあるのは、親の仇の信長の前で蹴鞠をすることくらい。調べてみると江戸時代初期まで生きて家族にも恵まれたよう。権力争いから降りた元権力者の人生としては大成功といえるか。その真意は今となっては誰も分からない。

 

あれだけビビっていた信玄に対して強気な家康。まだまだ命を落としかねなかったイベントは目白押しなので「どうする」の人生はこれからが本番。今年の金ヶ崎や姉川はもう少しクローズアップされることを期待している。