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どうする家康 第2回 感想 はやくも覚醒

なんかますます少年漫画の様相を呈してきた。ため口の生意気な若き四天王2人によって若干覚醒。初回に対人戦での戦闘能力の高さは見られたが、精神面は後の天下人とは思えぬ脆弱さで視聴者をひかせていた。さすがに今回も弱い殿のままではヤバいと思っていたら腕力ではなく口舌だけで相手をねじ伏せた。はったり力こそ天下人にとって最も必要な能力と言えるかもしれないので運だけで上り詰めた人間ではないということか。しかしギャップ萌えには納まりきれない普段と覚醒状態との乖離。少年時代の信長との格闘でも覚醒シーンが描かれていたが、極度に抑圧された条件下で出来上がった火事場のクソ力的な設定なのだろうか。

 

なにはともあれ、かなりエンタメよりの王道路線に乗せてきたことで安心した大河ファンも多いのではないだろうか。個人的には今回も離脱必死かと思われた。しかし歴史ドラマというよりも架空の話と思えば、気弱で追い込まれると覚醒するところなどキン肉マンと同じではないか。さしずめ信長が悪魔将軍といったところかw 信玄は今のところ直接的な影響は及ぼしていないので天上界で後から悪さをしてくる神のようだ。

 

それにしても四天王の集結具合も物語的で面白い。残る井伊直政も生意気設定みたいなのでもう誰も殿の言うことを聞かないw かつてここまで反抗的な家康の家臣団はあっただろうか。初陣で殿の首根っこ引っ張ってくる忠勝なんて前代未聞だろう。爺は舌打ちするしw 思ってもいない方向性でちょっと引き込まれ始めている。生粋の大河ファンは振り落とされないか心配。

 

どちらかというと信長や秀吉の歴史や家臣団の方が個人的に知識は多い。家康の家臣団については深く知らない者たちが多いのでこれから楽しみではある。今回は榊原康政登場とともに「厭離穢土欣求浄土」がクローズアップされている。どちらかといえば三成の旗印「大一大万大吉」の方が分かりやすくて好きだ。康政の解釈通りの意味で本物の家康も掲げていたとしたら、お互いに似たような気持ちで戦いの世を生きていたのかもしれない。まあ史実だけ見ていると正直な三成が、結果がすべての家康には勝てなかったという印象だけど。

 

まだ大河らしい楽しみ方は出来ていない。けれど興味は湧いてきた。次週予告で忠勝が討ち死にしとるしw なんのこっちゃ分からないけど一向一揆にやられるのだろうか。そういえばまだ本多正信が出てきていない。物語によっては四天王よりも家康にとっての重要なポジション。こちらも信長と同じく大河主演経験者を配置しているのでここの絡みも期待度は高い。なんだか分からないが面白くなってくるかも。