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どうする家康 第3回 感想 うらぎる元康

ちょいちょい演出の意味が分からない話題作り的な演出が引っかかる。 忠勝討死は何だったのか。NHKなら小手先のシナリオは不要。無駄なところに時間を割かないでほしい。せっかく山田裕貴の殺陣良かったのに。

 

ともあれ家康の取り巻く環境がはっきりしてきた第3話。古参家臣2人が田畑が広がる場所で泥にまみれて家康を説得する場面は、ようやく息苦しさを感じさせない屋外ロケで地域と大名とのつながりをより感じることが出来た。遠巻きに見ていた忠吉の土下座にも何故かやっと大河ドラマを感じることも出来た。派手さはなくても伝わる演技演出こそドラマの真骨頂。じっくりこの作品の厚みを作っていってほしい。

 

妻と子供を人質にされて家の存続を天秤にかけられた領主の心情を、平和な現代を生きる人間が正確には想像は出来ないと思う。たとえばお国のために特攻する兵士やスパイ、工作員の心理も背景次第だと思うので、このときの元康は本当はどう思っていたのかは分からない。戦国の負の部分を「どうする」かどう見せるのか。地獄の世の中をどうやって渡り歩いていくのか。策士イメージの強い家康だが、そんな時代を終わらせた彼の功績は計り知れない。