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八街児童死傷事故について

二年前の大津市で園児たちが亡くなった事故から2年が過ぎている。またもや尊い命が犠牲になった。飲酒運転という悪意性から運転手への非難は激しいものになっている。ニュースのコメント欄には安全策も飲酒運転には無力かのような意見が並ぶ。はたしてそうだろうか。

 

亡くなった子供たちに対しての我々の責任は大きい。路側帯もガードレールもない道路で、付近には建設会社もあり普段から大型車両が行き交う場所を通学路にしていたことに罪はないのか。ましてや5年前にも近くで事故が起きている。そのときの対策は十分だったといえるのか。

 

昔はあまり見られなかったスクールゾーンや自転車専用通行帯などが設置されるようになった。エリア分けされることによる住み分けは事故を減らす手段として有効だと思う。しかし同時にここを通れば安全であるかのような意識になる危険性もある。車道に設けられた自転車専用通行帯に猛スピードで進入する自転車に何度か驚かされたことがあった。どうしても道路を共有することには危険はついてくる。

 

近年自動車メーカーの事故ゼロを目標にしたCMをいくつか見るようになった。大変すばらしいことだと思う。どれも自動運転技術の向上を前提としているようなのでまだまだ未来の話ではあるのだが。それでも安全は心に訴えるよりも物理的に事故が起きない努力をした方が早いと思う。啓蒙活動も無駄とは言わない。けれどまずは環境整備が優先だろう。予算がないとか意味がないとかで改善を放棄していることと、飲酒運転を行うことの罪は亡くなった子供たちにとっては同じではないだろうか。

 

1つの策で100%防ぐことは不可能である。細かい策をいくつも施してゼロに近づけていくことは出来るはず。ガードレールの予算がないならせめて路側帯のラインがあれば心理的に事故の確率を下げられる。通学時間帯の車両通行止めやルートの見直し、道路の増設など考えられる策を出し合い実行することが大切だ。大津の事故や5年前の事故を教訓にしても、危険な通学路がなぜ残されてしまうのか。学校側の人手不足? 地域との連携不足? その阻害要因を取り除き、全国規模の通学路の見直しを実行しなけらばならない。取り組む方針と言うだけで終わらないことを期待する。

 

「大人が作ったルールを守る子供が、ルールを破った大人によって命を落とす理不尽」児童5人死傷…風見しんごが伝えたいこと(FNNプライムオンライン) - Yahoo!ニュース

 

通学路の総点検など実施へ 児童5人死傷事故受け閣僚会議(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース