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俺の話は長い 感想 後半に入り思うこと

忙しかったのと予想以上にこのドラマにハマってしまっていることで、軽々しくブログにしたためられなくなり1ヶ月空いてしまった。年末までに見逃し配信でもう一度見返してまとめて書こうかとも思っているが、現状のリアルタイムな感想も残しておきたい。

 

第7話・其の十四「カレーライスと実家」まで視聴。ヒモ生活に突入するかに見えた満も自分のプライドには抗えずあっさり実家に帰参。サポートに徹する宣言はどちらかといえば家事を下に見ている人間の発言だろう。本来は自分がすることではないが合理的だから選んだというような考えでは続かないと思う。明日香の意見に1票。

 

光司は仕事を辞めコーヒーを作り始めるも既に挫折気味。晴海も陸に振られキレ気味。そこに戻ってきた満が力を発揮する。絶妙なバランスの家族だと思う。子役なしでこの雰囲気を作り出せているこのドラマは素晴らしい。

 

このブログでも何度か取り上げている8050問題。当事者の主人公が強気なので深刻さは一切ないのだが一例として社会に問いかける意義のあるドラマではないだろうか。現実には引きこもりへのきっかけが精神的なダメージだったり、親の体力的な限界があったりと気楽な話ではない。でも満が始めようとした「嫌いじゃないこと」から探してみる行動は、身動きがとれないでいる人にとって1つのアプローチとして良いことだと感じる。結果として満は明日香と別れることになったのだが、この考えに出会えたことはニートになって最大の前進だろう。

 

心の病気であったり経済的な理由であったり身動きがとれない原因は人それぞれだけど、満の環境を恵まれているからと片付けるには惜しいドラマだと思う。最終回までにこの物語が教えてくれる人生のアプローチの仕方がとても楽しみだ。