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麒麟がくる 第二十二回 感想 四年後の再開

なんだろうか。この予想以上に高揚しない感じ。3ヶ月弱待ち焦がれていたはずなのにどこかのめり込めない。細川藤孝とのちのガラシャとの出会いも一瞬おっと思ったけれど、この2人が夫婦になるわけではなく義理の父と娘だし・・・むしろ少し気味が悪い。

朝廷と幕府のごたごたも、すねてる将軍にもいまいち面白さを感じない。何か再開のタイミングで大きなつかみが欲しかったが、そもそもイレギュラーな中断だったのでシナリオを変えるわけにもいかないし仕方がなかったのだろう。

 

まだ歴史の表舞台に出てきていない段階で放送の半分が終わっている。これから光秀がかかわる歴史上の大きな出来事や戦いがたくさん残っている。これまでのペースならかなり端折られそうな予感。

今のところは足利将軍を中心とした武士による治安秩序の安定とは程遠く、自分の理想から遠い社会を憂いながらただ時間をつぶしている主人公の物語だ。再始動も友の後押しによってやっと動き出す腰の重さ。己で切り開き、麒麟をつれてこられるような器には見えない。あと半分で彼は覚醒するのだろうか。

 

たしかに彼の残り半分以下の人生が悲劇的であることを多くの日本人が知っている。しかし自らの意志によって舵を切った理由は明確ではない。その理由こそが今コロナで停滞、鬱屈した世の中に風穴を開けてくれる物語の核であってほしいと期待している人は少なくないと思う。

 

麒麟とともに今の世の中の希望となることを残りの物語に期待する。