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高齢者の運転について(池袋の暴走事故より)

池袋での今回の事故は、悲惨さや運転手の経歴の特殊さから大きく報道されている。田舎で交通手段もなくという背景とは真逆であることがみんなの怒りを買っているようだ。裕福に見える87歳の老人があきらかな都会で、わざわざ自ら運転し事故を起こしてしまったことは責められても不思議はない。誰も止められなかったことが悔やまれる。世の中には自分の運転能力を過信して平気で走っている老人たちで溢れかえっている。これだけの危険な状況でしかも連日高齢者の事故の報道があっても、法整備の強化や免許返納の促進は思ったよりも進んでいない。嘘か真か分からないが、選挙に影響が大きい高齢者世代へ印象の悪い政策には国も及び腰らしい。

 

飲酒運転の法律が現行の厳しさになったのは福岡の悲惨な事故の報道がきっかけだったと思う。あおり運転にしても最近の報道のおかげで世間の目は厳しくなり厳罰化の方向になりつつある。しかし高齢者の運転は依然として野放しの状態だ。これだけ悲惨な事故や高速道路等での逆送のニュースがあっても何かが変わった印象はない。さすがに今回の事故は影響を与えると思うが遅すぎないだろうか。子供が巻き込まれたり、親が泣いて訴えたりしないと変えられない事なのだろうか。

 

https://www.npa.go.jp/toukei/koutuu48/H29siboubunnseki.pdf

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高齢運転者統計データ

少し前の統計データが出ていた。80歳までで見てみると実は未成年に比べて死亡事故数は少ない。しかし80歳以上から急激に上がり、85歳以上になると最も少ない40~44歳の5倍を超える。交通事故の件数を少しでも早く効率よく減らすには未成年と80歳以上の免許発行・更新時の厳正化が必要だと思う。他にも年齢を重ねるほど自分の能力の衰えに反比例して高齢者の運転能力への自信は上がっていくらしい。これが免許の返納が進まない原因であり、結局各自の任意にしていてはいつまでたっても社会のリスクは減らない。免許更新時に強制的な適性試験を実施すべきである。もちろんペーパーテストではなく実地試験で。

 

というような内容で他人事のように記しているが、高齢者に該当しない我々の世代も若者も高齢者が悪いと思っている人が多いのではないだろうか。正直なところ私はそうだった。でも今回の被害者遺族の記者会見で社会全体で協力していかなければいけないと痛感させれれた。

 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190424-00000614-san-soci

 少しでも 彼の訴えの力になるようにこのブログでも記載しておきたい。

 

①今一度、自分の運転について見直してみる。

 運転中にスマホを操作していないか。左折右折時の巻き込みの警戒。高齢者なら自分の運転能力を過信しない。客観的意見をもらう。

 

②身内にいる高齢者への免許返納の打診をする。

年がいくほど免許にしがみつくので50、60代から話をする。高齢な親の運転はその子供の責任。一大事になる前に、本当の高齢になって聞く耳を持たなくなる前にやめさせるか約束をする。

 

③長期的には車の運転をしなくても生活できる人生設計をしておく。

田舎だから、交通機関がないからは言い訳。体やお金に余裕があるうちに自分や親の将来のことを考えて動いておく。住む場所を変える。

 

もしかしたら未来は自動運転が当たり前になっていて、いらない心配や準備なのかもしれない。それでも1人でも被害者や悲しむ人が減るように、いや止められるべき事故は撲滅出来るように、みんながこの意識を共有出来る世の中にしてほしい。飲酒運転で出来たのなら高齢者による運転ミスも激減させることは可能だろう。そして若者は選挙にいこう。政治家の動きが変わるかもしれない。