日大アメフト部の連日の報道。
マスコミ、視聴者、ネット、私の身近な人たちのほとんどが監督とコーチに憤りを感じているようにみえる。
これまで被害者、関学、タックルをした選手、日大関係者から発信されている情報はどれもまだ各立場からの主観的な事柄。一方的な事実のみ。
タックルした選手が会見したあと、加害者の彼はまるで被害者、そして真実を公にしたヒーローのような人間にされた。視聴者やマスコミは一斉に称賛した。そして彼を追い込んだ監督やコーチを悪とし、糾弾したい人々が一斉に湧き出した。まだ事実のすり合わせも調査も終わっていないのに。
選手側の会見は全部録画でみたが、唯一事実だけを質問していた方がいた。
「笛は聞こえていたか?」
彼は聞こえていたこと、これから反則を行うことを認識していたと答えた。
5/23現時点で確定と思われる罪は彼の反則行為だけである。
指示が事実か彼の思い込みだったかはまだ証明されていないし、この証明は難しい。
ただ昨日の監督もコーチも嘘を言っていないとしたら、試合で活躍したい選手と活躍させたいコーチのすれ違い。コミュニケーション不足が招いた負の連鎖が拡大してしまったという流れになる。
選手側が嘘を言っていないとも限らない。「潰せ」は発破と認識していた。QBへのタックルが反則でないと行けないくらい関学のオフェンスラインに押さえ込まれていた。やる気がないとの評価を一発のプレーで見返したかった。ケガをさせてもいいと思っていた。彼にとってマイナスになる感情の勝手な想像もいくらでも出来る。
不都合な真実は伏せられている。
選手の会見と監督・コーチの会見どちらが本当のことを言ってるようにみえたか。
どちらも本当でどちらも嘘もあり得る。
どちらも本当なら、ここまで攻めるべき事案だろうか。謝罪や償いは被害者の方へ。相手の為の今後をじっくり決めたらいいと思う。再発防止の対策は急務だけど。
一方的な情報で、決めつけ、扇動され、正義の刃を振りかざす。
もし無実の人間ややってない、思ってもない罪に対して責めているとするなら、思い違いか、プレッシャーの中で起きてしまった今回のタックルよりも、より積極的という意味では罪は重いと思う。
ただ日大広報部の司会者は・・・ひどすぎる。ちょっと日大が不憫に思うくらい。
いやいや真実は違うのかも。
決めつけはいかんよ、決めつけは。