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アメリカンフットボール

前回の初ブログ。

 

本当はきちんと準備して自己紹介から始めて等々考えていたのだけど、はてなに登録した直後に世の中の話題が日大フェニックス一色になった。

 

アメフトのことは順次語るつもりだったのに、つい勢いで書いてしまった。

 

4年間だけだが私もアメフト経験者。

 

ただしNFLに詳しかったり、観戦したりするほど熱心なファンでもない。

 

 

自分がアメフトに興味を持ったきっかけを思い出せない。

 

20年と少し前、モンタナにあこがれたわけでも「ノーハドル」という漫画の影響でもない。と思う。

 

でも何故か漠然と学生生活の最後はアメフトをやると決めていた。

 

そして大学の入部勧誘に捕まり、卒業年の冬まで約4年間アメフト中心の生活だった。

 

何かを得られたとも思わないし、特別アメフト好きになったわけでもない。

 

ただ体験してみると他のスポーツとは違うなと感じたことがある。

 

それはプレーヤーの間口が非常に広い。

 

 

子供の頃は田舎で野球をやるのが当たり前、バッティングや捕球が上手くなければ話にならない。自分は体力や走ることには自信はあったけど、動く球体のものを跳ね返すセンスが絶望的になかった。今でも野球、卓球、テニス、バレーボール等は苦手だ。ただ球体でないバドミントンや跳ね返さないバスケ、ボレーを除くサッカー等は好き(笑)

 

スポーツを新しく始めようとする場合どうしても最低こなせないといけない技術やレベルがある。高校や大学で子供の頃から本格的にやっていた人に混じって始めると到底ついていけないと思う。昔仕事の接待野球で、未経験の人と高校野球経験者と一緒にプレーしたことがあった。「野球やってましたよね」高校野球経験者に言われた。小・中学校とヘタで嫌々やっていた野球も経験値は溜まっていて、未経験者のバッティングや捕球を見てあまりのフォームに驚いた。

 

野球のバッティングや捕球、バスケやサッカーのドリブルやシュートなど何千、何万回とこなしてきた経験値は、運動センスだけでは簡単には追い越せない。アメフトは競技人口ではマイナースポーツであり、かつポジションによってプレーも必要な技術も多岐にわたるため経験値勝負を回避しやすい。また学生チームなどは特にチーム内での体格差が大きい。背が高くても低くても、太くても細くても活躍できる可能性がある。

 

やり始めたときはルールやフォーメーション、ポジションスキルなど覚えることが多すぎて大変だった。もちろん毎日のハードな練習や体育会的な人間関係もあり、やめていく同期もいた。それでも続けてみた。試合にも出られるようになったのはいいが、人数が少ないのでオフェンスもディフェンスもやらなければいけない。雨の降った次の日の炎天下の芝グランドで脱水症状で死にそうになった。

 

 ある試合で味方のランニングバックが作戦通りのルートを走ってタッチダウンを決めた。私はルートを確保するため相手ディフェンスをブロックしながらその後ろ姿を見ていた。スローモーションのように見えたあと、タッチダウン直後の歓声と同時に世界の速度が戻った。嬉しさがこみあげてきた。ここまで嬉しいことに驚いた。自分がタッチダウンしたわけではないのに。

 

 

今、良くも悪くも日本ではアメリカンフットボールがかつてないくらいに注目されている。日大はフェニックスなのだから勝手に復活するはず。それならこれをきっかけにアメフトの良いところもガンガンアピールしてほしい。私もブログでちょこちょこ書いていきたいと思う。アメフトが良い意味で他のスポーツより特殊であることを。