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大谷吉継と敦賀 地域おこしは可能か

福井県小浜市の「食のまつり」に行ってきた。2日間のうちの日曜2日目の昼時。ネットで見る限りは出店ブースなどに具体的な名前が出ていなかったのであまり期待せずに向かった。行ってみるとほぼ満車。少し離れた海沿いの駐車場に停めて会場へ歩いて行った。駐車場といっても田舎の郊外に有料駐車場なんてない。ちゃんと大概の海沿いには無料の駐車スペースが確保されている。都会のようにまず駐車場探しが必要なく、目的地に立つまでの時間の短さが嶺南の良さだ。

 

ざっと40ブース弱くらいだったと思う。鯖ずし、鯖天、たこ飯、からあげを買って食べた。あとは持ち帰りで奈良漬け。たこ焼きなどはおいしそうだったけれど行列が凄すぎて断念。正直なところ掘り出し物はなかった。でも何かあるかもというイベント的な楽しさは久しぶりに味わった気がする。それにしても人口比率で考えると大変な人出だと思う。市外の出店が多かったけれど、客が行き帰りで落とすお金の経済効果は計り知れない。実際私もコンビニに入って、風呂に入って、ガソリンを入れている。

 

各市町でコロナ後の地域おこしは模索していると思う。手っ取り早いのはこういうイベントごとになる。最近敦賀市では屋内イベントは多いけれど、もう少し規模の大きい屋外イベントは未だに及び腰だ。以前の事故のせいもあるかと思うけれど、コロナで沈んだ需要の反動や新幹線のチャンスを活かせるのは今しかない。そろそろ細心の注意はしながらやってもいい頃だと思う。

 

とはいっても新幹線やコロナの反動なんていつまでも続くわけはない。その間に観光地としての格を上げておきたい。格ってなんぞって話だが、簡単に言えばどこかに行こうと思ったときに思い浮かべられるものがあるかということ。日本最強でいえばディズニーランドだろう。ここは千葉県を超えているw あとはUSJやもうすぐオープンするジブリパークなど。目指すものがあるのは強い。でも先に書いたようにアウトレットやイオンモールですら来ない田舎はどうしたらいいんやという話。

 

嶺南にはそもそも名前だけで呼べる観光資源もテーマパークもない。唯一人口が増えると感じるのは海水浴シーズンくらい。何か地域おこしに必要なものはないか。やれるとしたら大河ドラマや朝ドラの誘致くらいだろう(強引な断定)w 過去小浜市では朝ドラ「ちりとてちん」で盛り上がったことがある。だが恒久なものでは決してなく既に15年経った今では大きな恩恵は残っていない。しかし大河ドラマならやり様がある気がする。

 

やはり大河なら戦国か幕末。一時期福井県では由利公正を推していたようだが、既に下火気味?そもそも誰といった人がほとんどだろう。しかし近年では戦国のマイナーな人物が主役になることが多い。直江兼続、江、井伊直虎等大河ドラマになる前までどれだけの人が知っていただろう。兼続は直江状や花の慶次で知っていた人もいるかもしれない。江は浅井三姉妹の末っ子。直虎に至っては地元民か戦国ゲームをやる人くらいしか知らなかったと思う。

 

そうなると嶺南・敦賀を盛り上げられるのは彼しかいない。大谷吉継である。出自の不明確さは直虎に比べればまだマシ。出生は滋賀県で敦賀城主としては晩年の10年だけの出来事だけどドラマ館のメイン会場は敦賀になるだろう。何より戦国マニアの中では人気はトップクラス。さすがに義理の息子の幸村には負けるかもしれないけれど、火がついた場合の潜在能力は計り知れない。真田丸の時の愛之助が敦賀に来た時の盛り上がり方も市民人気を証明していた。

 

しかし大河ドラマの誘致ってどうやるの?そもそも出来るの?というところだが直虎の場合の浜松市長の面白いコラムがあった。

市長コラム(平成28年12月)/浜松市

意図的な誘致が不可能であることが証明されているようで、来年はこのスパンでまた家康の浜松である。三英傑については誘致云々の前に定期的に回ってきそうなので何とも言えないが、やはりNHKを信じるならば復興などの意味がない限り特定の市町村の陳情で動くことはないだろう。

 

それでも大河ドラマ誘致に動くことは無駄ではないと思う。地域おこしには2通りあり場所で推すかキャラで推すかになる。場所とは先に述べたようなテーマパークやショッピングセンター、ご当地グルメを提供する店や城とかもこれに当たるだろう。キャラとは分かりやすいのはくまもん、ひこにゃんなどのゆるキャラや、温泉や鉄道などに起用される萌えキャラなど。そして特定のドラマや映画の登場人物。聖地巡礼や撮影場所などのゆかりの地へ足を運ばせる力はまさにキャラ推しではないだろうか。

 

戦国武将と地域おこしが上手くつながっている場所はどこだろう。代表格は大河の主役にもなった伊達政宗の仙台、真田幸村の上田だろう。三英傑と信玄謙信を除けば加藤清正の熊本くらいだろうか。調べてみると思った以上に戦国武将を町おこしの1つに掲げている場所は多い。愛知や滋賀などは大名・武将が多すぎていろんな場所でイベントが行われている。どうしても僻地になるとオラが町の武将として挙げられる人も限られてくる。参考に信長の野望の地域別人気武将ランキング。中部総合9位なのに福井1位は朝倉宗滴w シブっw 嶺北と嶺南の人口差かw

地域別人気武将ランキング|信長の野望・大志

 

敦賀市には現状吉継関連といっても博物館やゆかりの寺などまじめな歴史好きが楽しめる場所しかない。ゆるキャラもそこまでゆるくない。おおたににゃんぶくらいゆるゆるでもいいと思う。ゲームやアニメでも活躍しているのだからマニアをくすぐるような施設が欲しい。彦根中心に三成関連は施設もグッズも充実している。商店街に1軒くらい戦国グッズジョップがあってもいいと思うけど専業では厳しいだろうか。

よっしー

要は大河ドラマ誘致という名目で「大谷吉継」活躍の地である敦賀の観光地としての格を上げるべき。敦賀城跡地も小学校の入り口に解説板があるだけ。余程の歴史好きしか来ないし何の感動も与えられない。敦賀駅から敦賀城跡や博物館、ゆかりの寺まではすべて商店街でつながっている。しかも来年からは復活するであろう敦賀まつりメイン会場ともルートはもろかぶり。この好立地を今まで活かしていない不思議。

 

万が一大河ドラマになったとしてもそれは一時的なブースト期間なだけなので、むしろ誘致活動自体が活性化の目的といえる。誘致を理由に街を整備して戦国マニアや歴史好き、アニメおたくたちを刑部の元に集わせるのだ。もうそろそろよっしーを活躍させないと「人面獣心なり。三年の間に祟りをなさん。」お怒りに触れるぞw

 

 

 

追記 実はこのブログのQuinossってよっしーの別名(幼名)から拝借している。大谷紀之介はのりのすけではなく、きのすけ。小説によっては「のり」説を採用しているものもあるけど、宣教師が残した文献にアルファベットで書かれていたので「き」の信憑性が高い。音は残せないから意外と読み方が間違っている場合がある。そのアルファベットのキノスの部分だけ抜いて使わせてもらっている。特に深い意味はないけど。