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イチローの引退について

平成元年に高校入学であるから、世間が選手イチローに注目していたのは丁度「平成」の始まりから終りまでということになる。野球というスポーツにそれ程思い入れがないので個人的には切れ目なく注目していたわけではないが、彼が残してきたこれまでの記録やプレーの凄さはスポーツのジャンルを超えて伝わってきた。引退会見でしきりに記録は破られるものと話していたが、自分が生きている間に彼を超える野球選手をお目に掛かれることはないだろう。

 

それにしても2018年の状況から考えれば引退もあり得ると想像がつきそうなものだが、何故か唐突に思えてショックだった。無意識にどこかでイチローなら50才までやるだろうとか、野球なら本人次第といったナメた先入観があったことに気付いて自分が恥ずかしくなった。何かを個人的に継続しているレベルではなく、プロとしてしかもメジャーリーグで18年プレーしているという基本的な凄さを、イチロー個人の凄さの中に埋没させてしまい忘れていた。

 

キリがいいと言ってしまうと軽すぎるのだが、平成を象徴する1つとなってしまうことがどことなく寂しい。カズや辰吉のように平成を超えてほしかった。衰えてもステージを変えてもプロでなくても「現役」としてのプレーを見ていたかった。この3人はプレーをしているという情報だけで勇気をもらえた現役のレジェンドだから。トレーニングは明日からも続けると言うことなので、これまでとは違う選手イチローの復活に期待したい。