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どうする家康 第20回 感想 つながる一揆

徳姫の急激な豹変ぶりに正直安直さを感じながら見ていたら、最後に意外な組み合わせで想像のシナリオでは進まないことを思い知らされる。

 

謎の連判状から始まった。ちょいちょいあるミステリー式の演出も頻度が多いと冷めてくる。今回は謀反計画の話だったのであえて最初には出さない方が驚きがあったのではないだろうか。

 

三河一向一揆から10年以上経過している。家康が今川から独立し治めている地域はいまだに安定せず常に戦いの前線に置かれている民たちがいる。その不満が起こした事件であったという解釈。本多正信が家康の元を去ったときの理由に似ていて、プラス長い時間が掛かっているというストレスの蓄積からの必然。

 

この話のメインキャスト大岡弥四郎を演じた毎熊克哉氏のインタビューを読んだ。

 

ウクライナが戦争状態である最中のオファーに民の声を代弁するかのような演技。一向一揆で正信が去ることを止められず、弥四郎の訴えにも徳川は何も答えていない。勝者の歴史において負けた側の正義は葬られることが多い。最終的には戦国を終わらせた家康だけど、結果で答えたというだけではちょっと物足りない。長篠や築山事件後の家康は民の心をくみ取れる殿になっていってほしい。