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就職氷河期世代支援という幻想

私は世紀末に新卒で就職活動をしていたので氷河期世代ど真ん中である。

就職について個人的に苦労したかどうかというのは定義や見方によると思うので、そのことについてはあとで語る。

 

腹が立つのは最近になって就職氷河期世代支援を語りだした政治についてである。

断言するが選挙前のパフォーマンスか、本気でも的外れで深くは考えられていない焼け石に水な施策を打ち出してくるだけだ。関わった部署が中抜きして終わるだけで何の検証もせずに忘れるだけの誰も責任を取らない、下手をしたら支援名目で身内の私腹を肥やすだけの話である。

 

このブログでも何度か書いたけれど、名前だけ付けてやっている感をだしてアピールし効果の検証も結果の公開もしない。それでも国民は言うだけ番長党に票を入れる。もしくは選挙に行かない。そして変わらないと嘆く。当たり前だろ。面倒くさがりと危機感のない国民が作り上げたのが今だ。ワシは生まれてこの方番長党に入れたことはない。組織票集めの会員募集で勝手に親族の名前を書いても、集会で演説を聞かされても別の候補者に入れていた。組織票って何であんなに入るん?田舎の小さい投票所だと情報が洩れるとでも思っとるのか。まあ人数少ないとあるやろうな。利権がらみやと自分の勤める会社のために入れるというのも分からないではないが。しかしその結果が今。会社や個人が目の前の私利私欲をとった未来が今なのよ。

 

こちとら忘れてないからな。異次元の少子化対策ってどうなった?人生再設計第一世代とかぬかしてたヤツはそのあと何かしたのか?出来た出来なかったの結果発表わい。毎度毎度待ったなしってあおとったけど、それが正しいならもう手遅れやぞ。バブル世代以前の人間は保障された年金もらって死ぬだけやから他人事かもしれんが、おまえらの子や孫世代は地獄の未来じゃ。日本滅亡一直線じゃ。人口、働き手不足で社会のインフラも崩壊し、急遽税金を投入し移民政策で日本がガタガタになる未来が確定や!

 

有能な政治家やカリスマの登場を期待しているのではない。私利私欲や保身のための選挙パフォーマンスで政治家をやっている奴らと共倒れしたくないだけ。党利党略で国民を無視した政治、もしくは見当違いの施策しかやらない政治に飽きた。失敗上等、国や国民のことを真剣に考える政治家と心中するのは文句はないのだ。

 

先日コメ担当大臣が恐ろしいまでのスピード感で安い備蓄米を流通させた。彼の実行力はもちろん影響しただろう。ただたたき上げの議員だったらここまで出来ただろうか。農政族議員とのしがらみも無視出来ただろうか。国のために動ける政治家とは世襲議員にか出来ないのだろうか。

 

そもそものところ備蓄米の放出も一時的な施策であり根本対策ではない。おそらくコメの高値は続くし、そもそものところ値段が急に倍になった原因すらつかめていない。生産量は増えているなら去年の新米はどこに行ったのか。理由が分からないなら解決もないだろう。

 

話がズレたが就職氷河期世代の支援などもう遅い。就労支援や資格支援なんてされても雇う側はすぐ使えなくなる人材なんていらないだろう。アラフィフの氷河期世代にはもう手遅れ。何年も前から待ったなしと言っていたのは政治家で、待ったなしの期間はもう過ぎ去った。策などもうないので世代間ギャップを埋めるなら氷河期世代にお金を配ってください。

 

ここからが言っておきたい本題。就労支援に意味がなくなり金を配るとなった場合は、氷河期世代一律でお願いしたい。求人倍率が半分で物理的に就職からあぶれてしまった人は多かったと思う。そこから負の連鎖でずっと正規雇用にも就けずに生きてきた人もいるだろう。ただいろんなベクトルの努力でそれを避けた人もいた。第一希望の就職戦線で勝ち抜けずに挫折している者たちを横目に、就ける職で努力し花開かせた者、転職転職で頭を下げてきた者、非正規で耐え今は社員で頑張っている者など。大変だったのは就職出来なかった者たちだけではなく、ブラックな環境でも歯を食いしばり続けていた者たちも多いのだ。

 

私は就職先にステイタスも安定も求めていなかった、というか死ぬまでにやっときたいことを優先したせいで職に就くことには困らなかった。ただし会社に入ってみて知ることも多く、転職して多くの会社を渡り歩いた。倒産寸前、談合当然、完全歩合、昇給皆無。その間に子供だけは新卒採用までたどり着いた。将来に不安は残るが、子供が片付いたので自分が会社に求めることはあきらめた。あとは自力で定年までに別の収入を確保する努力次第だろう。よく報道される世代間の平均所得ってアレ嘘だろ。平均じゃなくて中央値を出せ。あれだけもらってたら誰も文句言わんだろ。

 

氷河期世代の支援に差をつけた場合は時の政権は終わると思っていい。これから団塊世代の票数は減っていく、若者は相変わらず選挙に行かない、氷河期世代の票の影響力が増す。だから急に支援なんて言い出したのだろう。これまで支援する支援する詐欺で何もやらなかったくせに。まあただ何もしないよりはましなので大いに知恵を絞ってほしい。ただし次間違えれば、自分の生活が精一杯で政治へ矛先を向ける余裕などなかった世代の怒りが爆発するだろう。表向きは氷河期を乗り越えたように見えるが、さんざん泥水をすすってきた者たちを最期に裏切ることはしない方がいい。

 

とは言っても氷河期世代も老害に加わりつつあり、そんな世代に支援の税金を投入しはじめたら、それこそ少子化対策なんて出来ないだろう。一律支援が出来ないなら一律無視で見捨てるのも国のためかもしれない。もう日本を立て直すには政治家は氷河期世代と刺し違えるしかないだろうな。団塊世代と氷河期世代が共倒れすれば人口グラフだけは正常になり、少子高齢からは脱却出来る。なーんてね。