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姉ちゃんの恋人 第8話についてだけ 感想

朝顔も麒麟も見てはいますw その他のドラマもいくつか見ているが、今回急にこのドラマの感想を。最終回直前の第8話についてだけ。

 

「ひよっこ」で朝ドラを見るようになった自分としては外せなかった。ちょっとコメディテイストが寒いところがあるがハードな設定を見やすく仕上げていると思う。ただ子供も見る率の高い配役のドラマで、突然のハードな暴力描写はちょっと頂けないとも感じた。映画ならPG-12などの表記で喚起可能だがドラマにはその責任はないのだろうか。

 

世の中の理不尽とどう対峙するのかがこのドラマの大きなテーマだと思う。コロナ禍もやんわり含めながら皆に勇気を与えてくれるような良作に仕上げてきたなと感じた。このドラマに救われた視聴者もたくさんいたはず。あくまで暴力や事故といった惨事に見舞われた家族の1例として我々は参考にすべきところがあったし、それをこの雰囲気を保って1クール通したところは素晴らしいと思った。ドラマの満足度は予想を上回る高さだった。たくさんの人に見てもらいたいと思う。なのでなおさらこのドラマには取り扱い注意な部分が3つあるのでそこは気を付けてほしい。

 

1つは先に書いた唐突な暴力描写。普段の雰囲気との落差が大きい分ショックも大きく感じると思う。子供だけでなく過去の傷を持っている大人にも厳しいシーン。もう少し分かりにくくしてもよかったと思う。過去作では初代ストロベリーナイトはショックなシーンをストレートには見せない工夫がされていた。公共の電波で、誰しもが見る可能性のあるテレビドラマにはその配慮は必要だろう。

 

そして2つ目は2度目の暴力シーン。今週の第8話。全く同じ理不尽を前にして予防策もなく、事後対応はただ暴力に屈するだけ。これは場合によっては1度目より後悔する結果になっていた可能性の方がむしろ高いと思う。1度の大きな挫折に対してまた同じことが起きるかもしれないと思えてないところがリアリティに欠けている。暴力に対抗できないなら助けを呼べる道具を持つとか、デートでは周りに注意するとかしてほしかった。路上で足を投げ出している兄ちゃんにヘラヘラぶつかってはいけない。

 

もう1つは彼の母親が父親の自死を許しているところ。もちろんショックで悩んだ末の結論というか納得のためと思える描写だったけれど、本当にふと気が緩んだことで死を選んだと考えたならなおさら許してはいけないと思う。他人の命なら絶対に許されない理由だから。それがたとえ自分の命でも同じだと思う。息子の行動が正しかったと思っていたなら、自分に降りかかる理不尽はなんとかやり過ごしてほしかった。夫婦そろって息子の帰りを待ってほしかった。

 

すべての理想をドラマに押し付けてもそれこそリアリティに欠けてしまうと思うので、注意点というか気を付けたいところだけ書き綴った。観覧車のシーンとか、元カノとの会話のシーンとか感動的だし、それこそ理想の理不尽のねじ伏せ方だと思った。こういうドラマがたくさんあって、いろんな人の目にふれればコロナ禍の今の理不尽も救われると思う。