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岡村の発言を糾弾している人たち

なんとなく体のだるさがあり日が変わる前に布団に入った。新型コロナの勢いはとまらないまま迎えたGW。暦通り明日は仕事なのだがどこか不安があったのか午前2時半頃に目が覚めた。スマホで時間を確認するついでにネットニュース欄を見てみると「岡村 謝罪」の文字があった。2時台の深夜ラジオをリアルタイムで聞くなんて何年ぶりだろうか。問題部分の音声だけ聞く限りでは言い訳できない発言だったのでどんな謝罪をされるのかオールナイトニッポンにスマホを合わせてみた。

 

矢部がガチ説教してた。ぐるナイで本田翼を口説く役を岡村が拒否。結局ノブがやったらしい。笑わせるか笑われるか。もうどちらでもいいやろうと。いつまでカッコつけているのか。スタッフにありがとうを言わない。復帰したときに本番以外で謝罪なし。オフこそが大事じゃないのか等々。かなり辛辣。重い雰囲気。そのあとスポンサーの関係なのかオカムセンター試験なるクイズコーナーに突入。岡村が淡々とハガキを読み上げるごとに、矢部が一言ずつ的確なツッコミを入れていく。リアル笑ってはいけないみたいで面白かった。謝罪が前振りかと思えてしまう。おでん専門用語・・・しゅんでる、笑うやろw それにしても岡村はこのラジオが終わったあと矢部にありがとうと言っただろうか。この状況で岡村を救うには一度叩き落とす必要があったのだが、相方矢部が見事にプライドをへし折った。これで一定数には攻められなくなると思う。

 

今回の岡村の女性軽視発言に対して批判の類が殺到している。違和感ありありだ。40年以上生きていると周りで似たような言動はそれなりに聞いてきた。どちらかといえば社会では存在感があり成功している側、学生で言えばカースト上位の人間に多い。分かりやすく言えば無意識の上から目線。風俗嬢やアイドルや女性芸能人に対して可愛いやらブスやら身内で発して順位づけてる奴らに比べれば公の電波でさらしている方がまだマシだ。そして問題の論点がおかしい。矢部のアドバイスは岡村への釘刺しと世間への謝罪アピール演出としては100点だったと思う。ただ結婚して女性への知識があれば認識も変わり軽視発言もないはずというのは、逆に言えば想像の放棄であり知らないからで済まされることではない。

 

この手の話題が出たときいつも書かせてもらうことだが、人間は基本的に差別する生き物だと認識するべき。それは生きるための防衛本能みたいなもの。差別発言の抑制は経験と想像の積み重ねだと思う。このタイミングでこの言葉を発してはいけない、このワードは彼を傷つけるだろう。新型コロナの影響で風俗での仕事を検討している人や既に風俗で働いている人が今この発言をすれば傷つくだろうという想像の欠如。極端に言えば風俗業は違法行為でもないし、短期で稼ぐ方法として前向きに働いている人もいるだろうから岡村の発言は見方を変えれば宣伝行為といえる。何がいけなかったのか。社会的な弱者、生活困窮者が今後増えることが楽しみだという内容だったからだろうか。ほとんどの人たちがそれがいけなかったことだと指摘している。

 

全く違う。世の中の少数派の差別しない人間たちはそもそも風俗の話をしない。誰が可愛いなどとも発しない。差別だと思っているから。社会的なヒエラルキーに関わることは言わない。傷つけたくないし傷つきたくないから。風俗は合法であるが働いている女性の何%が公にしているだろうか。隠さなければいけないという立場は1つの弱者である。風俗を日常会話に挟む神経が分からない。顔の良し悪しも仕事の良し悪しも優劣をつける言葉を発することが差別。誰でも美人やイケメンに反応し、職業蔑視の感情はあると思うがそれをアウトプットしない自制心が必要で、さらに経験と想像で自然に抑え込み差別の感情すらなくせる。

 

社会的弱者に対しての差別発言など論外で、その前段階で必ず世間的には許容範囲の差別を平気で発言している。そんな人が調子に乗ったり、追い込まれたりしたときに出したものが問題発言になっているだけ。お笑い芸人なんて特に差別をいかにコントロールするかが面白さの一つの要素だと思う。松本人志や太田光、加藤浩次らがワイドショーをやっても致命的な炎上をしないのは絶対に踏み出さないラインを持っているからだ。ハゲ、ブス、デブを連呼しても本当の弱者をバカにはしない。技術と経験であり一般人がマネしてはいけない。傷ついていないと思った人を傷つけているのがオチだ。その中でも最も慎重になるべきなのが深夜ラジオだと思う。生放送なのに気が緩みがち。差別ギリギリのラインこそがリスナーがほくそ笑むところなのだから。

 

何が言いたいのかというと、素人は普段から些細なことでも差別表現に気をつけろということ。岡村を糾弾しているほとんどの人間が日常生活で無意識の差別をしている。というか今さら指摘していることが証拠である。お笑いは差別。面白いか傷つけるかは紙一重。逆に言えば蓮舫氏の高卒発言を指摘したり、ましてや本人が謝ったら差別発言。高卒も大卒もそもそも生き方であり、大学に行かなくても仕事が出来るならコスパが高い。中卒で人生を謳歌している人こそが学歴に縛られず足かせが1つ少ない人だろう。大卒が高卒になるというのはお金と時間をかけて予定していた資格を得られないという意味であり、高卒者からの糾弾は被害妄想だ。

いちいちお笑い芸人でもないのに人の優劣の話をする人間こそが差別発信者であり岡村を責める権利などない。あのアイドルは可愛いという発言と、可愛い風俗嬢がくるという発言が同じであることが感覚的に分からない人間を私は差別する。褒めることは蔑む対照があるということ。

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