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監察医 朝顔 感想⑧ 最終話前

9、10話を視聴。サブちゃんを救い出す作戦の盛り上がりはとても良かったのだが、解決編はあまりスッキリはしなかった。勝手に自分的に絶賛している「前半法医」「後半心理」の構成が10話では裏目に出たように感じた。

 

法医学サスペンスの醍醐味は謎解きにあるが、今回も他殺ではなかったというトリックの証明には満足感はあった。でも幼馴染の冤罪を止められた主人公の気持ちの流れから、法医学の存在意義を講義で学生たちに話すところは準備されすぎ感があった。この講義の涙を誘うようなシーンを作るためのサブちゃん救出作戦がお膳立てのように感じてしまった。もう少し解決シーンを長く使って義両親とも和解してほしかった。

 

最終話前にして最後にやはり桑原くんが・・・。

 

監察医朝顔は私のこれまで見てきたドラマの中でも特に序盤の構成が非常によく、サスペンスと家族愛の両方を1つのドラマで両立させている珍しい作品。まさかほぼ全話それでいくとは思わなかったし、中盤はあえて変えたほうが良いかなとも感じたのだがずっとブレなかった。最終話の締めくくり方によっては私の中の名作殿堂入りになるかなと思っているくらい。でも締めくくりのハードルは高い。