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トクサツガガガ 感想② 異種オタの理解は可能か

NHKや特撮班、演者の本気度が凄いw

 

NHKの製作側に各種オタがいなければ成し得ない域の造詣。民放で1クールだけのドラマではここまで追求する予算や時間は掛けられないだろう。特撮1個に絞るか複数の各ジャンルの造詣の浅い仕上がりになってしまうと思う。最初からジュウショウワンとエマージェイソン両立てしている時点でメタルヒーローと戦隊の2つの調査が必要なのに、さらにローカルアイドルと女の子向けアニメも絡ませてこのクオリティは驚異的だ。さすがに合体ロボやプリキュア系のアニメはざっくりしていたが歌もダンスもすべて用意し、1話で全部放出してしまうところが贅沢NHK。

 

しかし好きなジャンルの異なるオタが一堂に会して「利害一致ツゴーアウジャン」となるだろうか。男の子向けアニメと特撮の重複はあり得ると思うし、女の子向けアニメとアイドルオタはいるのかもしれないが、特撮とアイドルは同じオタでも両極にいる気がする。今回は利害一致で協力しあう形のため成立したのかもしれないが、なかなか既にドルオタの人間を追加戦士にするのはノーマルの人間以上に難しい気がする。何せ他のことに時間を割かれるわけだから。

 

はたして異種オタの相互理解は可能だろうか。結局は素質次第となるが、現実のアイドルを受け入れる壁と架空を含めている特撮やアニメを受け入れる壁は結構高い気がする。特撮やアニメは子供対象のものという壁以上に、フィクションではない現実の人間が特殊なグループ活動を行っていることを受け入れる壁の方が高いのではないだろうか。フィクションや演じているというエッセンスがあればドラマも映画も特撮も、そしてアニメも感情移入出来るが、アイドルは現実なのに世界観を見せようとするのでどこか恥ずかしくのめり込めない。親子連れに混じってヒーローショーを観るよりも、小規模なアイドルのステージをドルオタに混じって観る方が壁は高い。

 

ドルオタ側から特オタ、アニオタを見る心理は分からないので、北代さんの今後の動きは注目したい。追加戦士になることは出来るのだろうか。ドルオタが特オタを理解することは出来るのだろうか。